警備業界の現状と人材不足の課題

現在、警備業界の大きな課題として、人材不足があります。
この課題の原因は「負のスパイラル」に陥っているからです。
負のスパイラルとは、(1)就業環境のイメージが悪い→(2)採用できない→(3)業務過多→(4)定着しない→(5)高齢化というように(1)〜(5)が循環してしまっています。

それぞれのステージを具体的に見ていきます。

(1)就業環境のイメージが悪いというのは、3Kと呼ばれている状態のことを指しているでしょう。
3Kとは、きつい、汚い、危険の略称で、肉体的にも、精神的にもつらい環境です。
悪いイメージから(2)採用できないに繋がってしまいます。2022年時点での有効求人倍率は7.43倍と非常に高い数値になっています。
そうして人材を確保できないと、1人1人の警備員の業務の割合が多くなり(3)業務過多になります。
労働環境の悪化は離職率を高め、(4)定着しないに繋がってしまいます。
若い人材を維持できず、(5)高齢化してしまいます。
すると、離職率が高く、高齢化している現状を見た人材は(1)就業環境のイメージが悪いという考えに至ります。
このように、警備業界には負のスパイラルが存在し、これを払拭しない限り、人材不足を解決することは難しいでしょう。

KB-eye導入による業務効率化と生産性、安全性向上

前項で、負のスパイラルについて説明しましたが、KB-eyeシリーズは、主に2号警備の現場で活躍し、その課題を解決できるAIシステムです。では、片側交互通行の現場を例として説明していきます。
従来であれば、4人程度の警備員を配置しなくてはいけないですが、KB-eye for 交通制御を使えば、2人まで減らすことができます。
このシステムでは、AIによる映像解析で渋滞状況を判定し、「今この時間で最適な誘導」を計算し、自動的に誘導を行います。
また、工事区間周辺の通行に関する安全確認もAIが行い、安全が確認できた上で誘導を行います。そのため、警備員は、緊急時の対応をしてもらうために1人、交代要員として1人の計2人必要となります。
従来だと4人配置しなくてはいけなかったところも2人に減らすことで生産性も向上します。
また、警備の現場では、警備員が事故に巻き込まれてしまうケースがありますが、そのリスクも減らすことができます。
つまり、2人+KB-eyeシリーズで現場を守るこれからの警備のカタチなのです。

KB-eye for 交通制御の特長と機能

最後にKB-eye for 交通制御について、詳しく説明していきます。特長は大きく分けて3つになります。

AIによる渋滞判定と自動最適誘導

1つ目は、渋滞状況をAIが判定し、適切な誘導を実現できることです。AIによる映像解析で、工事区間周辺の道路交通状況を常に解析。
AIが「今この時間で最適な誘導」を計算し、自動的に誘導を行います。
また、工事区間周辺の通行に関する安全確認もAIが行い、安全が確認できた上で誘導を行います。
これまでの工事用信号にはない、”信号が自ら最適な誘導を行う”システムです。

LED表示による高視認・リアルな誘導

2つ目は、LEDを採用した看板で、晴天でも明瞭であることです。
誘導用の看板には、国内においてトップクラスの鮮明さをもつLEDディスプレイを採用しています。
高い視認性で、通行する車や歩行者を昼夜問わず確実に誘導することができます。
LED看板は「止まれ」表示と「進め」表示を交互に切り替え、通行する車や二輪車・歩行者を誘導します。
警備員の映像を表示するため、既存の工事用信号よりもリアルな誘導が可能です。

緊急時の手動操作で柔軟対応が可能

3つ目は、緊急時にはリモコンでの手動操作も可能なことです。
緊急車両接近時や工事車両が出入りする際などのイレギュラーな誘導が必要になる場合には、警備員がリモコン操作で両端の信号を制御することができます。
もしもの時の柔軟な誘導も可能です。人員が必要な時のみ対応することができるため、安全な警備を保ちつつ警備員の人数削減が実現し、人員の身体的負担も軽減されます。
また、リモコンはコンパクトで軽量なため、移動する際も邪魔になりません。
その他の機能として、音声発報や各種データの記録もできます。

さいごに

警備業界の人材不足は深刻な問題ではありますが、それを解決し、新しい警備体制をご提案できる革新的なサービスがKB-eyeシリーズです。実際に、多くの地域・現場でご利用いただいております。
ぜひ、KB-eye導入をご検討ください。

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